証券会社 EC利用で事業拡大
株取引のコンサルティングも、ECサイトで見つけられるようになるかもしれない。中国国内の証券会社は13日、初めてEC事業を展開した。方正証券は13日、中国最大のオンラインショッピングモール・天猫で旗艦店をオープンし、投資コンサルティング・ソフトツール・コンサルティングサービスを含むさまざまなサービスの販売を開始した。これまでは銀行と保険会社が試験的にネットを通じた販売を行っていた。投資家がECサイトで購入できる金融商品は、増加を続けている。新京報が伝えた。
■証券会社 ネット通販で何を販売?
方正証券が天猫の店舗で販売している商品には、価格が20元(約300円)のみの「方正証券取引中間報告ショートメール(1カ月プラン)」や、1万5980元(約23万9700円)に達する投資コンサルティングソフト(1年分)が含まれる。
同店では他にも、口座開設予約や信用取引などの事業の紹介が掲載されている。しかしこれらの事業は監督管理の条件から制限を受け、現時点では販売不可となっている。
方正証券の袁海・小売業総経理は、「現在は情報関連商品(ショートメール、MMS、テレビ会議)、ツール(取引ソフト、利ざや獲得ソフト)、コンサルティングサービスを中心としており、将来的には投融資・金融商品の販売まで拡大する予定だ」と語った。同社は2012年7月より、自社サイトを通じ同様の商品を販売しており、半年間で500万元(約7500万円)以上の収入を得た。
方正証券は、天猫で店舗を開設した初の証券会社だ。しかし数社の証券会社は13日、同様の事業の展開を計画中と表明した。
証券会社は、オンライン口座開設業務によりもたらされるチャンスに注目している。オンライン口座開設は、証券会社の口座開設と商品販売が地域的な制限を受けず、インターネットを通じて全国範囲で顧客を争奪し、商品を販売できることを意味する。方正証券の何亜剛副総裁は、「ECサイトとの協力により、オンライン口座開設後のチャンスを他社に先駆けてつかむことができる」と述べた。
中国証券登記結算公司(中央証券決済・清算機関)は今年1月に、「証券口座オンライン開設実施細則」について意見を募集していた。オンライン口座開設業務の開放が、目前に迫っている。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年3月14日