アップル 中国市場への歩み寄りを開始
春節(旧正月、今年は2月10日)のビジネスチャンスを狙い、アップル中国が各種キャンペーンを静かに開始した。ティム・クックCEOが先ごろ、中国市場はアップルにとって極めて重要だと初めて表明したのに続き、同社は中国市場で一連のキャンペーンを展開し、これまでの中国に対する冷淡な態度を改めた。北京晨報が伝えた。
Apple Store(オンライン)は今月、着払いのサービスを開始し、北京・上海・杭州の3都市で実施中だ。アップルはまた招商銀行と提携し、分割払いのサービスを開始した。これらの中国初の動きの他に、アップルは30日、2月5日より125GB版のiPad 4を発売することを発表した。iPad 4にはWi-Fi版と4G版があり、米国の定価はWi-Fi版が799ドル、4G版が929ドルだ。注目すべきは、今回は中国大陸でも世界と同時に発売されることだ。販売価格はWi-Fi版が6088元、4G版が7088元となっている。
海外メディアは、「この微妙な変化はアップルにとって、中国市場重視の強いシグナルだ」と分析している。確かにアップルのCEOはさまざまな場面において、中国市場の重要性を強調している。アップルがこのほど開いた社員総会で、クックCEOは「中国市場は当社にとって極めて重要だ。中国は成長中の巨大な市場だ」と発言した。アップルの前四半期報告書によると、大中華区の売上高は68億3000万ドルに達した。これは前年同期比、前四半期比でも大幅な成長であり、アップルが大中華区の売上高を単独で計上したのもこれが初となった。