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中国企業、アップルのSiriが特許侵害と主張

 アップルの音声認識ソフト「Siri」は、中国国内で特許侵害の可能性があり、使用禁止になる恐れがある。中国のIT企業「上海智臻網絡科技」がアップルのSiriに特許を侵害されたとして訴訟を起こした件について、上海市第一中級人民裁判所は27日に予審を行った。京華時報が伝えた。

 上海智臻網絡科技が開発した中国音声認識ソフト「小i機器人」は中国語の音声認識ソフトで、人とロボットのスマート中国語交流を実現する。当初はMSNで使用されていたが、その後さらに使用範囲を拡大し、中国移動(チャイナ・モバイル)、レノボ中国電信(チャイナ・テレコム)、中国招商銀行、中国建設銀行、京東商城などの企業が顧客サービスシステムに導入した。

 小i機器人が中国発明特許に出願されたのは2004年。特許名は「一種のチャットロボットシステム」で、2006年に公表された。Siri社は2007年に設立され、2010年にアップルに買収された。小i機器人側は訴状の中で、「比較・分析を行った結果、アップルのSiriのスキームが、発明特許の保護範囲に入ることが明らかになった」とした。

 小i機器人のマーケティング担当者の梅莉氏は、「27日の予審で、双方は裁判所に各自の証拠・要求を提出した。本件は7月2日に正式に開廷し、審査されることになる」と語った。小i機器人側はアップルに対して、中国版Siri機能を持つ製品を中国で製造・販売・使用することを直ちに停止するよう求めているが、アップルに賠償の要求を伝えていない。

 小i機器人は昨年6月に訴訟を起こしたが、国際事業に関連することから、外交手段により通達する必要があるため、本件の審査が現在までずれ込んでいた。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年3月28日

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