海外投資家、北京豪邸市場に殺到
あるマンション販売員は1日のうちに、7000万元(約1億500万円)の豪邸を2軒売却し、80万元(約1200万円)のボーナスを獲得した。同情報はこの1週間、北京住宅市場で最もホットな話題となっている。国際金融報が伝えた。
高額の豪邸はきりがない。住宅市場のマクロ抑制を受け、全体的に取引が減少する環境下、海外の購入者が北京の豪邸市場に押し寄せている。
■海外の購入者が増加
この販売員は、北京の高級マンション仲介業者に勤務している。同社の市場モニタリング報告書によると、北京の豪邸市場は2012年9月より活況を呈している。これまでとは異なり、購入者の主体は中国本土の企業家・鉱山経営者・機関などから、海外購入者に移っている。
月末を待たずして、北京第三大使館エリアに位置する某マンションは、3月の販売目標を達成した。同マンションの価格は1平方メートル当たり9−14万元(約135−210万円)に達し、2009年中頃の販売開始より北京市の豪邸のシンボルとなっている。同マンションの販売額は現在までに百億元を超えており、北京では数少ない例だ。
同プロジェクトの周小芹副総経理は、「当社は昨年12月中旬に香港で説明会を行った。説明会には100組以上の買い手が訪れ、5組が現場で契約・支払いを済ませた」と述べた。豪邸への投資という伝統を持つ香港人から見れば、これは衝撃的な出来事だ。豪邸は一般的なマンションと異なり、1軒で価格が数千万元に達するからだ。多くの豪邸は、1年間でせいぜい10数軒売れればいいほうだ。