ビル・ゲイツ氏の人民日報への寄稿が、ネットで話題に
寄稿で中国の農業革新を称賛 人民日報は26日付で「中国の農業革新が発展の助けに」と題するビル・ゲイツ氏の寄稿を掲載した。そう、マイクロソフト王国創始者のゲイツ氏だ。銭江晩報が伝えた。
検索してみると、ゲイツ氏の寄稿はこれが最初ではないことがわかった。今年2月にも人民日報に「イノベーションと勇気」との題で寄稿し、同様に子供時代から語り始め、イノベーションに対する考え、命を救うワクチン技術への期待を述べている。
人民網と人民日報公式「微博」(ミニブログ)が26日にこの寄稿を転載すると、中国のネットユーザーの間で直ちに話題となった。ビル&メリンダ・ゲイツ財団の管理するゲイツ氏(実名認証済み)の「微博」は「農業革新を含め、中国はエコ天然ガス、ワクチン開発、医薬研究分野で豊富な経験を持つ。これらはみなアフリカの貧困を削減し、命の価値を高めるうえで助けになる」と書き込んでもいる。
ゲイツ財団は3年前から中国での努力の半分を中国のノウハウによって他の国々を支援することに充ててきた。
ここ2年、伝統的慈善事業に行き届かないところがある中、「微博」を利用した慈善は思いもよらない成功を収めることがある。◆飛氏など著名人が「微博」の助けを借りて発起した民間慈善活動は一般の人々に支持され、多くの貧困地区の本当に助けを必要とする弱者の助けとなった。ゲイツ氏が新浪や騰訊の「微博」にアカウントを開設すると、新浪だけでフォロワーは327万人に達した。ゲイツ財団の担当者は騰訊が公益活動「月捐計画」を立ち上げ、すでに120万人のユーザーが申し込んだことを聞くと、「なんて壮大な規模だ!」と驚きの声を上げた。
2月20日、ゲイツ氏の中国語版「2013年度公開書簡」発表式でゲイツ財団の中国事業担当者は、今後中国では農業・衛生分野の戦略的投資を徐々に増加し、直接的な援助は削減する方針を表明した。
かつて世界最大の資産家となり、技術をリードした人物が農業に注目し、しかも中国を特に気に入っているのはなぜか。中国のあるネットユーザーは「農業は第一次産業だ。その重要性は言うまでもない。ゲイツ氏が人民日報で中国の農業革新について語ったことから、中国の世界に対する影響力がわかる」とコメントを残した。多くのネットユーザーは国内の富豪たちもゲイツ氏に学んでほしいと望んでいる。(編集NA)
◆は登へんにおおざと
「人民網日本語版」2013年3月29日