米産大豆54万トンをキャンセル 過去14年で最大
米国農務省は今月20日に声明を発表し、中国が米国から輸入する予定だった54万トンの大豆をキャンセルしたことを明らかにした。過去14年間で最高のキャンセル額だという。中国は18日にも米国産大豆30万トンの輸入注文をキャンセルしている。「中国経済網」が伝えた。
取引業者の話によると、先週には別の12万トンの注文もキャンセルされており、表面に出てこない影の購入者は中国である可能性が高いが、同省は本当の購入者を確認できていない。中国は米国産大豆の主要な輸入国であり、62%が中国に売られているという。
キャンセル情報が流れると、シカゴ・マーカンタイル取引所では大豆の先物取引価格が下落した。来月に受け渡しが行われる大豆の先物取引契約の20日時点の清算値は1ブッシェルあたり14.02ドルで、前営業日に比べ0.34ドル低下し、下げ幅は2.4%だった。米国が輸出するほかの農産品の価格も影響を受けている。20日には輸出大豆の港湾での基準価格が1ブッシェルあたり0.10-0.18ドル低下した。
取引業者によると、中国が大豆の注文をキャンセルした主な原因として、ブラジルで今年、大豆の豊作が見込めることがあるという。ブラジルは世界2位の大豆輸出国で、中国はブラジルからより価格の安い大豆を購入できる見込みだ。
ブラジル政府がまとめた統計によると、今年の大豆生産量は過去最高の8260万トンに達するとみられる。現在、ブラジルの大豆は収穫が始まっており、早ければ来年1月にも海外への輸出が始まる。あるアナリストの話では、ブラジルからより低価格の大豆を輸入できるなら、中国は米国産大豆の注文をさらにキャンセルする可能性があるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2012年12月25日
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