中国が知的財産権大国に、法制度の執行に改善の余地も

　4月26日は第13回世界知的所有権の日で、今年は中国の国家知的財産権戦略の5周年に当たる。中国国務院新聞弁公室は25日に北京で記者会見を開き、中国の知的財産権の発展・保護の現状について説明した。光明日報が伝えた。

　中国国家知的財産権局の田力普局長は記者会見で、「5年余りの努力を経て、中国の発明特許出願数、商標申請件数、商標登録件数はいずれも世界一になった。知的財産権戦略実施の業務体制が整い、法整備が進められ、戦略実施業務は基礎固めの段階から難関突破段階に入った。中国は今後、知的財産権保護の長期的・効果的なメカニズムの探索と改善を続ける」と表明した。

　田局長によると、中国の1万人当たりの発明特許取得件数は、2012年末時点で3.23件に達し、第12次五カ年計画の目標に近づいた。全国商標申請件数は累積で1136万件になり、世界一を維持した。中国の2012年の作品登録件数は68万8000点、ソフト著作権登録件数は13万9000件に達し、いずれも過去最多を記録した。農業植物新品種権の申請件数は1万件を、林業植物新品種申請件数は1000件を突破し、年間申請件数は植物新品種保護国際同盟（UPOV）の加盟国の中で2位となった。数量を見ると、中国はすでに正真正銘の世界知的財産権大国になった。

　知的財産権の保護は、技術イノベーションを力強く促す。知的財産権の保護を重視している地方では、企業の技術含有量が多く、経済発展が活力に満ちている。

　中国の知的財産権関連法は比較的整っているが、知的財産権の違法犯罪の取り締まりが不足しており、単なる「キャンペーン式」の法執行では社会を満足させることはできない。中国の知的財産権は、長期的・効果的な保護メカニズムを構築する必要がある。（編集YF）

　「人民網日本語版」2013年4月26日