「大陸のおばさん」の香港金争奪戦は下火に
今年4月に金の価格が1オンス1400ドルまで下がると、「大陸のおばさん」と呼ばれる大陸部の一般の人々が香港に押し寄せ、争うように金を購入する現象が起こった。その後、金価格はさらに値下がりし、最近では1300ドルを割ったが、「おばさん」たちが香港で金を大量に購入する光景はみられなくなった。「人民日報」海外版が伝えた。
香港紙「明報」が銅鑼湾にある周生生(香港のジュエリーショップ大手。チョーサンサン)金専門店の販売員の話として伝えたところによると、金購入のピークは今年のメーデー連休で、その後価格は値下がりを続けているが、争って金を買う様子はみられなくなった。最近は金のアクセサリーの販売状況が安定し、大陸部からの観光客が最も多く買い求めるのは竜と鳳凰が刻まれたペア・ブレスレットだ。結婚祝いなどの贈答品として用いられるもので、これは基本的に価格弾力性のない硬直的需要であり、金価格が値下がりしても変動しないものだという。
香港の凌さんによると、短期的な金価格の変動にあやかって投機行為でもうけたい人は、特別引出権(SDR)などの方法をより多く考える。金のアクセサリーに投資しても利益は微々たるものだからだという。凌さんは4月に金価格が暴落し始めると、投資用に金の購入を考えたが、その後も金価格は値下がりを続けており、この傾向はしばらく続くとみられることから、様子をみることにしたという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年6月25日