世界の金需要が記録更新 需要大国トップはインド
世界黄金協会が18日に発表した2012年の第4四半期(10-12月)と通年の世界の金需要に関する報告書によると、同年の金需要は過去最高を更新して、価格換算で2364億ドルに達した。需要大国の筆頭は前年に続いてインドだったという。「京華時報」が伝えた。
昨年の金需要は過去最高の2364億ドルとなり、第4四半期は662億ドルで前年同期比6%増加し、こちらも同期の過去最高を更新した。
需要を重量で換算すると、昨年は4405.5トンで前年比4%減少した。機関投資家と中央銀行の金需要は伸びたものの、消費者の需要の低下を部分的にしか補えなかったことが減少の理由だ。昨年の金平均価格は1オンスあたり1669.0ドルで、前年の同1571.5ドルを6%上回った。
同協会投資部門のマルクス・グラブ取締役部長によると、中国とインドは国内の経済情勢が厳しいものの、引き続き世界の金需要大国であり、他国をリードしているという。
同報告書によれば、昨年の各国中央銀行による金の購入量は前年比17%増加して、534.6トンに達し、1964年以来の記録を更新した。第4四半期の購入量は145.0トンで、前年同期比29%増加した。中央銀行は8四半期連続で金の買い手となっている。
グラブ取締役部長は、「ここ数年は、中央銀行が金の売り手から買い手に変わり、いまだに勢いは衰えない。世界の公的機関の金購入量は約半世紀ぶりに過去最高に達した」と指摘する。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年2月19日