M2伸び鈍化はマクロ調整への期待に添うもの 6月
中国人民銀行(中央銀行)関連部門の責任者がこのほど述べたところによると、全体的な情況から考えて、今年6月の広義マネーサプライ(M2)の伸びが鈍化したことは、マクロ調整への期待や緩やかな通貨政策への要求に添うものだ。また年初に確定した13%の増加率目標値に一層近づいたといえる、という。「人民日報」が伝えた。
同責任者によると、6月のマネーサプライの伸び鈍化をもたらした直接的な原因は、預金残高が前年同月に比べてあまり増加しなかったことだ。これは主に関連金融機関の方針を踏まえたもの、特に中旬・下旬以降に商業銀行がマクロ調整をめぐってうち出した慎重な要求を踏まえたもので、資産・負債の構造調整の取り組みを強化し、初旬における貸出の急速過ぎる伸びを適宜調整し、同業者同士の資金運用ルートを大幅に縮小して、預金が大量に発生しないようにした。比較の対象となる前年同月の数値が相対的に高かったことも、マネーサプライの伸びに一定の影響を与えた。また金融機関預金が前年同月に比べてあまり減少しなかったため、これに呼応して一部の預金の伸びが抑えられることになったという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年7月15日