iPhone新機種 3日で900万台を売上
米アップル社が発表したデータによると、多機能携帯電話(スマートフォン)
「iPhone」(アイフォーン)の新機種「5S」と「5C」は、発売からわずか3日間で、世界中で900万台を売り上げるという新記録をうち立てた。昨年発売された「5」のほぼ倍にあたり、ウォール街の予測をはるかに上回った。23日早朝にはアップルの株価が6%上昇した。中国新聞網が伝えた。
発売前の多くのアナリストの予測では、新機種は発売直後の週末に500万台から600万台を売り上げるとみられていた。
最新のiPhoneは20日に米国、オーストラリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、日本、シンガポール、英国で販売をスタートした。アップルは今回初めて新機種の販売スタート地点に中国を組み込み、5Sと5Cを同時にうち出した。
昨年9月、iPhone5は発売から3日間で500万台を売り上げたが、販売スタート地点に中国大陸部は入っておらず、大陸部での販売が始まったのは12月になってからのことだった。
アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、「新iPhoneには信じられないほどのニーズがある」とコメント。アップルはまだ新機種の具体的な販売台数を発表していないが、世界の小売ルートでは5Sが完売した。アップルのオンラインストアでは、今注文した5Sが届くのは10月になってからだ。
中国の複数のメディアが伝えるように、インターネットの世界で「土豪金」と呼ばれるゴールドタイプの5Sは、中国のアップルファンの間で大人気で、広州市などのヤミ市場では9千元から1万3千元の値段(約1500-2千ドル)がつき、定価の2倍になっている。高額でも買おうとする人はいるが、品物がないので手に入らないという。
今回発売された5Sと昨年発売された5は似ているが、5Sにはゴールド、シルバー、ホワイトの3つのボディカラーがあり、指紋認証機能が加わり、基本ソフト(OS)やカメラがグレードアップし、通信速度が倍になった。価格は米ニューヨークのアップル店舗で649ドルからとなっている。5Cはブルー、グリーン、ピンク、イエロー、ホワイトの5カラーがあり、ニューヨーク店では549ドルからだ。
今年7月時点のアップルの予測では、今年度第4四半期の売上高は340億ドルから370億ドルに達し、粗利益率は36-37%になるという。米情報大手トムソン・ロイターのデータによると、アナリストの平均的な予測では、今年第4四半期のアップルの売上高は361億ドルに達し、粗利益率は36.7%になるという。
アップルは最新のモバイルOS「iOS7」を先週発売した。アップルによると、現在、世界では基本ソフトがiOS7にグレードアップした携帯電話は2億台あり、これほどの速さで基本ソフトのグレードアップが進むのは携帯電話の歴史が始まって以来のことだという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年9月25日