ウェイボーのメッセージ機能 エアコンの遠隔操作が可能に
スマート家電は家電メーカーにとって珍しい存在ではなくなっているが、近頃はSNSもスマート家電事業に進出している。中国家電大手・海信集団(ハイセンス)が24日に明らかにした情報によると、同社は10月1日からの国慶節に伴う長期休暇期間に、「新浪微博」(ウェイボー・ミニブログ)と提携し、世界初のオンラインスマートエアコンを発表する。新浪微博のプライベートメッセージ機能によりエアコンを遠隔操作し、室内の気温や湿度などの空気の状態をいつでも把握できるという。北京日報が伝えた。
例えば微博で「エアコンの設定温度を25度に」というプライベートメッセージを入力すると、家のエアコンが自動運転する。このスマートエアコンは、微博による遠隔操作機能を目玉としている。新浪微博の関係者は、「すべてのスマートエアコンに新浪微博のインターフェイスを搭載する。ユーザーは微博のアカウントとエアコンを連結させることで、携帯電話・タブレットPC・パソコンのいずれからでも、新浪微博のプライベートメッセージ機能を利用し、エアコンの電源・気温・運転モードなどの機能の遠隔操作ができる」と説明した。
この新商品はすでに北京・上海・広州・青島・南京など全国主要都市の市場で見本を展示している。10月1日からの長期休暇期間に、消費者は各大型家電売場のハイセンス製エアコン展示ブースで体験が可能だ。売場ではさらに、消費者から予約を受け付ける。
新浪微博のユーザー数は現在5億人以上に達しているが、その商業化路線は明確に示されていない。中国の電子商取引大手アリババ・グループが新浪微博に投資し、そのインターフェイスにタオバオの商品広告と情報が追加され、一部のユーザーの反感を招いた。しかしデータによると、これは確かに新浪微博の業績アップを促した。新浪微博は今年第2四半期、広告事業により3000万ドルの営業収入を獲得した。
しかしこの広告事業は、新浪微博のすべての商業化計画を示すものではない。新浪微博の鄭偉副総経理は、「エアコンの他に、将来的にはテレビや冷蔵庫など、より多くのスマート設備と連結させる」と語った。
ハイセンスは今回、スマートテレビとスマート冷蔵庫に続き、再びスマート家電で攻勢をかけた。ハイセンスの首席科学者の王志剛氏は、「微博でエアコンを操作する他に、当社のエアコンはユーザーの選択の幅を増やすため、iOSやAndroidなどのOSに基づくアプリを開発している」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年9月25日