EU 中国産太陽光パネルにダブル関税
欧州連合(EU)の欧州委員会は2日に声明を発表し、今月6日から「価格承諾」に未参加でEUに製品を輸出している中国の太陽光パネルメーカーに対し、今後2年間にわたり反ダンピング税と半補助金税のダブル関税を課すことを決定した。同声明によると、同委は今年8月に「価格承諾」に参加する中国企業のリストを確定しており、今回の課税措置はこれに未参加の中国企業に限るとしている。人民日報が伝えた。
EUの懲罰措置としての反ダンピング税は税率が47.6%に達する見込みだ。同委は今年8月、中国と欧州の太陽光製品をめぐる貿易紛争は「価格承諾」という方法で「友好的解決プラン」に到達したと発表。その中核となる内容は、中国の太陽光パネル輸出業者が最低価格を設定し、欧州での販売価格はこれを下回ってはならないというものだ。中欧太陽光製品貿易紛争は、同委が昨年9月と11月にEUが中国から輸入する太陽光パネルに対して反ダンピング調査と反補助金調査を発動したことに端を発し、対象金額は210億ユーロ(約285億ドル)に上る。一連の貿易紛争はEU史上、対象金額が最も大きな反ダンピング・反補助金案件となっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年12月3日