中国都市競争力、上海が自由貿易区で香港抜く
中国都市競争力研究会が香港で12月10日に発表した報告によると、初の国家級自由貿易試験区を設立したことなどによる総合的な要素により、上海の都市総合競争力が初めて香港を抜き1位となった。一方の香港は、アジア太平洋地域の主要な国際金融・貿易・海上輸送・観光・情報処理センターで、都市の資産品質と安全性が最も高い都市と評価された。国際金融報が伝えた。
同研究会は同日、香港で「第12回中国都市競争力ランキング」の発表会を開いた。香港は11年連続で同ランキングの1位となっていたが、今年初めて上海にその座を譲った。これは香港の近年の経済・財政成長が上海よりも緩慢であり、また上海が自由貿易区を発展させようとしているためだ。上海は他にも、科学技術・文化・教育でも高い競争力を持つ。
同研究会の桂強芳会長は、「同ランキングの評価指標には、都市の規模、経済力、国際的な影響力、対外開放の程度などが含まれる。今回の香港と上海の得点は僅差であったが、面積などの要因により、香港の長期的な経済成長の空間には限りがある。将来的に北京・広州・天津・重慶など内陸部の都市が、香港を追い抜く可能性がある」と指摘した。
桂会長はまた、「香港は制度・人材などの面で長期的に力を蓄積している。特に金融に関しては、内陸部の都市に短期間内に追い抜かれることはない」と述べた。香港は今年、「中国で最も安全な都市ランキング」と、同研究会が初めて発表した「中国都市資産品質ランキング」で1位となった。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年12月11日