HSBCのPMI速報値が50.5%に 12月
香港上海銀行(HSBC)がこのほど発表したところによると、今年12月の製造業購買担当者指数(PMI)の速報値は50.5ポイントで、11月の50.8ポイント(p)よりやや低下し、過去3カ月間で最も低かった。人民日報が伝えた。
個別の指数についてみると、生産指数は51.8pで、前月の52.2pを下回った。サプライヤーの貨物の供給にかかる時間が4カ月ぶりに短縮された。需要関連の指数をみると、新規受注指数と新規輸出受注指数はいずれも前月の水準を維持した。また調達量指数は2カ月連続で回復傾向をみせ、原材料在庫指数は低下を続け、調達価格指数は目立って低下し、生産価格指数は5カ月ぶりに低下した。
HSBC中国のチーフアナリストの屈宏斌氏(経済研究部門アジア・太平洋エリア連席主管を兼任)によると、12月の製造業PMI速報値は前月の確報値をやや下回ったが、それでも第1-3四半期(1-9月)の平均水準を上回り、製造業の回復傾向が続いていることがわかる。だが生産価格指数の再びの低下、原材料在庫指数の低下、完成品在庫指数の上昇などから、需要が引き続き低迷していることや企業の在庫補充のエネルギーが不足していること、また今後の製造業の業務活動が下ぶれ圧力に直面する可能性があることがうかがえる。閉幕したばかりの中央経済活動会議では、改革を加速し深化させると同時に安定的な成長を維持すること、積極的な財政政策と安定的な通貨政策を実施することが強調された。いずれも来年の経済成長の安定を保つ上でプラスになるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年12月17日