中国の石炭消費は伸びが鈍化 IEA報告
フランスのパリに本部を置く国際エネルギー機関(IEA)は16日、「石炭市場中期報告」を発表した。それによると、2012年の中国の石炭消費量は36億8千万トンに達して前年比4.7%増加したが、増加率は前年を4.7%下回ったという。新華社が伝えた。
同報告は次のように指摘する。
中国政府は成長モデルの転換や石炭需要の減少を目指して、関連の措置を取り、エネルギーの利用効率向上を奨励し、エネルギー生産の多様化を促進してきた。中国の政策転換は今や世界の石炭市場の動向に影響を与えている。
中国は1984年に世界最大の石炭消費国となり、12年には世界の消費量の47.8%を占めて記録を更新した。今後5年間も引き続き旺盛な石炭需要が予想され、世界の需要増加分の約60%を占めるとみられる。
米国はシェールガスの開発・採掘が進んだことから、12年の石炭消費は同10.7%減少して、世界2位の石炭消費国になった。今後5年間の石炭需要は比較的安定したものになるとみられる。同じ時期に欧州の主要先進国で石炭需要が6%以上減少する見込みの一方で、インドやロシアやその他の新興経済体では需要の急速な伸びが予想される。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年12月17日