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北京市、5年間で100%クリーン発電を実現へ

 PM2.5削減、大気汚染防止の取り組みの中で、北京市は石炭燃焼に伴う汚染を低減し、2017年の全市の石炭燃焼量を約1000万トンに減らす計画を打ち出した。今後5年内に石炭火力発電所をすべて閉鎖し、石炭消費を920万トン削減し、クリーン発電率を100%に引き上げる。経済日報が伝えた。

 北京市発展改革委員会の関係者は、「北京は世界で石炭燃焼量が最多の首都の一つであり、2012年は2300万トンに達し、エネルギー消費量の25%を占めた。そのうち発電所の石炭燃焼量が40%、暖房用ボイラーが24%、工業用が19%、民間用が17%に達した」と語った。

 北京市のPM2.5発生源のうち、エネルギー使用が4割弱を占める。そのうち石炭燃焼による排出が約16.7%を占めている。北京市の電力・熱供給は長期的に4カ所の石炭燃焼発電所を中心としており、小規模・低エネルギー効率・重度汚染の問題を抱えている。第11次五カ年計画期間(2006−2010年)に、北京市は都市の熱供給問題を解決するため、5基のガス発電機を稼働させた。しかしガス資源の制限により、同5基にも小規模・低エネルギー効率・非合理的な配置といった問題が存在する。

 関連データによると、ガス発電所の二酸化炭素排出量は石炭発電所の約42%、窒素酸化物は20%未満で、敷地面積も54%のみだ。ガス発電所は、電力使用量の多い都心に建設することで、近場での電力供給が実現できるため、特に北京のような人口が密集した大都市に向いている。

 北京市発展改革委員会の関係者はこのほど、「北京は既存の石炭発電所に代わる4大火力発電所の建設を進めている。北京は今後、東西南北に発電所を持つようになり、エネルギー構造が大幅に改善される」と表明した。4大火力発電所が全面的に建設され、国華・石熱・高井石炭発電所が全面的に閉鎖され、華能石炭発電所のガス発電化が実施される。これにより発電所の石炭消費量が920万トン削減され、現地のクリーン発電能力が720万kW、クリーン熱供給能力が1億平方メートル拡大され、市街地の統一的な熱供給と現地の100%クリーン発電が実現される。北京は二酸化炭素排出量を毎年1100万トン、二酸化硫黄を7500トン、窒素酸化物を1万2000トン削減することになる。

 発電所は石炭を燃焼せずして、いかに首都の電力供給を賄うのだろうか?北京は1本のガスパイプラインと4本の送電線を新設し、昌平や安定などの1000V変電所を増築し、11本のパイプライン・24本の送電線による外部調達構造を形成する。現地の発電所の設備容量を1100万kWに抑え、新たな電力の需要は外部調達で満たし、電力の外部調達率を70%以上とする。また北京で29カ所の220kW送電・変電所、89カ所の110kW送電・変電施設を新築し、送電網全体の電力供給能力を高める。風力発電、太陽発電などの再生可能エネルギーによる発電を継続し、北京の2017年の再生可能エネルギー発電能力を100万kWとする。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年12月10日

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