青島海爾(ハイアール)が25日に発表した公告によると、商務部(商務省)は同社が戦略投資家である大手ファンドKKRの資本を導入することに原則として同意した。双方で取り決めたプランに基づき、KKRは現金約34億元で青島海爾の10%の株式を取得する。この取引プランはこれから中国証券監督管理委員会(証監会)の認可を受けることになる。「京華時報」が伝えた。
KKRは米国の有名なプライベート・エクイティ・ファンドで、このたびの戦略的株式取得は同社が中国で行った投資としては過去最大規模のものになる。青島海爾によると、KKRは青島海爾の発行済み株式の10%を現金で購入して戦略的株主となり、将来は戦略の策定、モノのインターネット関連のスマート家電、資本市場と資本構造の最適化および資金運用海外業務、合併買収(M&A)、潜在的な経営のバージョンアップといった分野で、一連の戦略的協力を進める予定だ。ある市場アナリストによると、青島海爾は中国の上場企業の中で初めて世界トップレベルのプライベート・エクイティ・ファンドと戦略投資関係および戦略的協力関係を構築した非金融企業となり、このことは優れたA株上場企業が徐々に国際資本から高く評価されるようになってきたことを示している。プランが順調に完了すれば、青島海爾のネットワーク化戦略が全面的にスピードアップするだけでなく、ほかの上場企業にも大いに参考になるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年12月27日