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歌舞伎俳優の中村勘三郎さん死去 57歳

歌舞伎座公演「髪結新三」に出演した中村勘三郎さん=2005年、松竹提供

 世話物から時代物、新作まで幅広い芸域で活躍し、梨園(りえん)の旗手として人気を博した歌舞伎俳優の中村勘三郎(なかむら・かんざぶろう)さんが5日、急性呼吸窮迫症候群のため死去した。57歳だった。

 人間国宝・十七代目中村勘三郎の長男。3歳で五代目中村勘九郎を名乗り、歌舞伎座「昔噺(むかしばなし)桃太郎」の桃太郎役で初舞台を踏んだ。

 きっぷが良く男気のある立(たち)役、愛敬あふれる女形のいずれをも得意とし、当たり役に「髪結新三(かみゆいしんざ)」「菅原伝授手習鑑」「四谷怪談」「鰯売(いわしうり)恋曳網(こいのひきあみ)」「魚屋宗五郎」「荒川の佐吉」「法界坊」など。2005年、十八代目勘三郎を襲名した。

 演出家・串田和美さんと組み「夏祭浪花鑑」などを演じた「コクーン歌舞伎」は斬新な舞台で若者を歌舞伎に引き込んだ。新作にも意欲的で、野田秀樹さん作「野田版研辰(とぎたつ)の討たれ」など多くの話題作に主演。仮設の芝居小屋「平成中村座」は2000年浅草を皮切りに各地で上演。ニューヨークでも公演し喝采を浴びた。

 99年の大河ドラマ「元禄繚乱(りょうらん)」で主役の大石内蔵助を演じ、同年の紅白歌合戦で白組司会を務めるなど、お茶の間でも親しまれた。

 10年暮れから体調を崩し、11年1月、「過労の蓄積」を理由に2月に出演予定だった舞台を休演。突発性難聴であったことを明かし、7月に舞台復帰を果たした。11月から12年5月まで、東京・浅草の「平成中村座」ロングラン公演に出演した直後の6月、食道がんを公表。7月に摘出手術を受けた。手術は成功したものの、新たに肺炎を発症、闘病を続けていた。

 asahi.com 2012年12月5日

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