「アジアNo.1」目指すソフトバンク、買収先になぜ米企業?
ソフトバンクは今年10月、米3位の携帯電話事業者であるスプリントの買収を発表した。買収金額は約1兆6000億円(約200億ドル)に達する。両社の合併により、売上高は6兆3000億円に達し、世界3位の携帯電話事業者となる。中国経済週刊が伝えた。
ソフトバンクは2006年、1兆8000億円でボーダフォンを買収すると、日本の競合他社を上回る収益力をつけた。2012年3月までの2011年度の業績によると、ソフトバンクの連結営業利益は6752億円に達し、KDDIの4476億円を上回った。
ソフトバンクは、営業利益が1兆円を上回る企業を目指している。今回のスプリント買収により、ソフトバンクはNTTドコモの営業利益を上回ることになる。
孫正義社長は「ボーダフォン買収後、世界進出を検討してきた」と語った。
ソフトバンクモバイルの宮川潤一・取締役専務執行役員兼最高技術責任者(CTO)は、「当初、スプリントの買収は検討しておらず、アジアに目を向けていた」と述べた。笠井和彦取締役は「孫社長もアジアに対して興味を示している」と話した。