香港の朝刊「南華早報」は27日、「北京や上海のようなグローバル都市での生活に必要な出費は急増しており、外国人にとって中国大陸部で生活や仕事をするかどうかの決定は今、難しくなっている」と報道した。中国国営の「新華社通信」のウェブサイトが報じた。
最も顕著な例として、食品や雑貨の価格が急上昇していることが挙げられる。首都北京のスーパーに並ぶほとんどの商品の価格が香港やロンドンよりはるかに高くなっている。その香港やロンドンは既に、世界で最も生活費の高い都市ランキングに名を連ねている。
「南華早報」は最も一般的なパン(500グラム)の値段を調査。香港は8.6香港ドル(約91円)、ロンドンは9.93香港ドル(約105円)だったのに対し、北京は13.52香港ドル(約143円)だった。
また、米コーヒーチェーン店「スターバックス」のコーヒー豆(250グラム)の値段は、香港が80香港ドル(約845円)、ロンドンが50香港ドル(約528円)だったに対し、北京は105香港ドル(約1110円)だった。輸入品や海外ブランドの商品のほとんどは北京が最も高い。一方、タマゴのような現地産の商品の価格は北京が安い。
ここ数年、北京や広州、上海、深センの物価とニューヨークやロンドン、香港の物価比較が、人々の間で度々話題になっている。
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