日本電機大手、風向きを見て舵を取るべき
かつて一世を風靡した日本電機大手は現在、苦境に陥っている。21世紀の二つ目の10年(2011-2020)、IT業界にモバイルネットを中心とする革新が生じている。ソニー、パナソニック、シャープなどの伝統的な電機大手は、この革新の最先端に立ち、風向きを見て舵を取ることができなかったため、近年になり業績悪化と市場シェアの低下に苦しんでいる。アナリストは「日本電機メーカーは依然として、業界淘汰の崖に直面している」と警鐘を鳴らした。中国証券報が伝えた。
世界格付け会社・フィッチは22日、ソニーの格付けをBB-へと3段階引き下げ、パナソニックの格付けをBBへと2段階引き下げ、投資見通しを「ネガティブ」とした。両社の格付けは、フィッチからB-に格付けされたシャープと同様に、「ジャンク級」となった。
ソニー、パナソニック、シャープの業績不振は円高進行が原因であり、これにより格付けが引き下げられたとするならば、それは自らを欺く分析と言える。3社の主力事業が各市場で競争力を失い、主力製品が市場でリード力を失ったことが、現在の苦境の主因だ。
ソニーを例とすると、同社のデジタルイメージング事業と音楽事業は、依然として安定的な売上・利益源であるが、家庭娯楽・携帯電話・パソコン事業の市場シェアの低下を補えない。特にモバイルネット技術を技術すう勢とするモバイル端末市場において、ソニーはアップル、サムスン、さらにはレノボにまで完敗している。