新型鳥インフルエンザ ウイルスの遺伝子再集合により発生か (2)
これまでメディアはH7N9型ウイルスは「中韓のハーフ」としてきたが、劉副主任は、「野鳥は移動を続けるため、同ウイルスが両国のハーフであるとすることはできない」と訂正した。
同チームの研究結果によると、H7N9型鳥インフルエンザウイルスは、今のところブタの間で進化した痕跡が認められない。つまりブタは今回のウイルスの遺伝子再集合の中で、寄生主にならなかったことになる。具体的な結論は、関連部門のさらなる裏付けを待つ必要がある。
同実験室の研究者は、「新型H7N9型鳥インフルエンザウイルスのヒト感染は、ウイルスの変異によるものである可能性がある。現在すでにN9の変異が確認されており、その遺伝子セグメントは一般的なN9遺伝子セグメントより短いが、この変異により具体的にどのようなことが起きるかは不明だ」と語った。
劉副主任は、「各種インフルエンザに効果のあるワクチンの研究は、現時点では依然として困難だ。インフルエンザの変異のペースは非常に速く、どのような変異が生じるか予測しがたいためだ。またワクチンを濫用すれば、ウイルス変異の速度を上げる可能性がある」と指摘した。
劉副主任は今後の研究について、「H7N9型ウイルスの感染メカニズムの研究を続け、今後の予防に向け理論的基礎を提供する」と表明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年4月11日