情報関連消費の促進 モバイルインターネットが原動力に (2)
推算によると、2012年のモバイルインターネットの直接情報関連消費額は6300億元に達した。2020年にはこの数字が2兆元を超え、対GDP比が1.72%に達するという、楽観的な見方もある。
◆モバイルゲーム、成熟したビジネスモデルを形成
モバイルゲームは、モバイルインターネット業界で最も早く成熟したビジネスモデルを形成した分野であり、近年すでにネット文化の発展における中堅的な力となっている。
中国文化部(文化省)の近年のオンラインゲーム市場に関する年間報告書によると、2012年のモバイルゲームの市場規模は前年比68%増の65億1000万元に達し、インターネットゲーム市場全体に占める比率が10%に達した。そのうちモバイルオンラインゲーム市場の規模は、前年比121.5%増の17億5000万元に達した。
◆モバイル産業の安全 マルウェアが猛威を振るう
中国国家インターネット応急センター(CNCERT)のデータによると、昨年の中国モバイルインターネットにおけるマルウェアの数は前年比25倍増の16万となり、それまでの合計の数倍に達した。工業情報化部電信研究院安全所泰爾端末実験室情報安全部の潘娟氏は、「技術の進歩によりユーザーエクスペリエンスは向上したが、一方でウイルス感染に利便性をもたらした」と指摘した。
規則の制定に関しては、工業情報化部がすでに「モバイルスマート端末のネット接続の管理強化に関する通知」を発表しており、11月1日より施行される。その中で、生産企業がモバイルスマート端末にプリインストールできないアプリ・ソフトが明記されている。これにはユーザーに明確に伝えておらず、ユーザーからの同意を得ていないにも関わらず、個人情報を恣意的に収集・変更するものや、端末の通信機能を恣意的に利用し、データ通信量の消耗・費用の損失・情報漏えいなどの結果をもたらすものが含まれる。
業界内の取り組みも始まっている。CNCERTは携帯マルウェアが氾濫している現状を受け、モバイルインターネット向けマルウェアのブラックリストや、モバイルインターネット用の健全なアプリに関するリストを作成中で、近日中に発表を予定している。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年10月31日