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中国人科学者、プラズマ雲の観測に成功

【中日対訳】

 極地域の高空の大気中に存在する「プラズマ雲」は人類の通信、GPS、電力設備、宇宙システムに危害をもたらす。中国極地研究センターが主導する国際協力チームはこのほど、プラズマ雲の神秘のベールを剥ぎ取った。極地域におけるプラズマ雲の変化の過程を観測し、「磁力線再結合」の雲形成および変化の過程における重要な調整作用を明らかにしたのだ。人民日報が伝えた。

 太陽は四方八方に高速プラズマを放射している。これは「太陽風」と呼ばれる。極地域は地球が宇宙に向けて開いた天然の窓である。地球の磁力線は極地域で集約し、宇宙に向かいほぼ垂直に開放される。太陽風と地球の磁気圏の相互作用は、極地域の高空でさまざまな物理現象を起こす。そのうちプラズマ雲は、最も生じやすい現象だ。

 論文の第一執筆者の張清和博士によると、極地域の熾烈な自然環境と観測データの不足により、プラズマ雲の形成および変化は、国際宇宙天気などの分野における難題とされてきた。中国極地研究センターの楊恵根主任は、「同科学研究成果は、宇宙天気予報に重要な物理的根拠を提供し、高い科学的価値を持つ」と語った。情報によると、世界的な学術誌「サイエンス」はこのほどウェブサイト上で、同研究の関連成果を掲載した。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年4月2日

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