中国新型砕氷船、南極観測能力を大幅強化
【中日対訳】 中国国家海洋局極地調査弁公室が3月28日に明らかにしたところによると、中国が建造中の新型極地科学調査砕氷船は完成後、現在の砕氷船「雪竜」と相互補完を実現する姉妹船となり、中国の南極観測能力を大幅に引き上げる。同弁公室の関係者は、「新型砕氷船建造の関連部門は同プロジェクトを全力推進しており、期限通りに交付・使用するため早期完成を目指している」と語った。人民日報が伝えた。
中国国務院は2011年、極地科学調査砕氷船の建造を許可した。新型砕氷船の定員上限は90人、常備排水量は1万2000トン、全長は約122メートル、幅は最大で22.3メートル、喫水は8.5メートル、航行速度は15ノット、航続距離は2万カイリ、航続日数は60日に達し、高い砕氷性能を誇り、南極・北極を含むすべての海域で航行・科学調査を実施可能だ。
新型砕氷船は世界の各大洋で海洋・大気・海底などの総合要素の観測・調査を実施できる。同船はサンプル収集・処理・分析・保存能力、データシステム、データ伝送能力を持ち、環境・海洋地球物理・海洋生態の総合的な調査の需要を満たす。同船は他にも、ケーブル操作の探査艇、無人リモートコントロール探査艇、水中観測システムによる支援プラットフォームを持つ。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年3月29日