寝たまま乗れる電動自転車 中国大学生が発明
慎重に自転車を支えつつ、運転席に身を横たえる。エンジンを入れ、ブレーキを緩める。ファンが風を切る音の中、電動自転車が低空飛行するかのように、ハイスピードで前進する。北京工商大学に通う汪希さんは3月31日夜、自ら開発した「寝たまま乗れる」電動自転車の初試験を実施した。汪さんは、「この自転車が、外出時の足になれればと思う」と語った。北京晩報が伝えた。
この二つの車輪を持つ電動自転車は長さ約2メートルで、地面に最も近い部分は10数センチしか離れていない。車体はアルミ合金製、座席はスポンジ製で、電流計、電圧計、スイッチ、ブレーキ、メーターなどが揃っている。
大学生に人気のSNSサイト「人人網」のBBSで、汪さんの電動自転車の写真が拡散されている。北京理工大学、北京科技大学の専門家は、汪さんの電動自転車を高く評価した。専門家は、「海外では寝たまま乗れるレース用の自転車が多くあるが、電動かつ操作可能な自転車は少ない。これは動力制御、方向操作などの各技術を把握する必要がある。同電動自転車は省エネ面で優勢を占めるだろう」と語った。
しかし専門家は、「汪さんの電動自転車は量産化に時間がかかる。フレームを改造し、悪天候時の車体の保護を強化する必要がある。また中国では寝たまま乗れる自転車の交通法が存在しないため、ナンバープレートを取得できない」と問題点を指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年4月2日