中国が開発した肝硬変検査器が発表される
中国科学院深セン先進技術研究院が明らかにしたところによると、同研究院と深セン市一体医療科技有限公司が共同開発した超音波肝硬変検査器がこのほど、国家食品薬品監督管理局の発行する「医療機器登録証」を取得した。これにより、中国が知的財産権を有する肝硬変検査器が発売され、臨床の場で本格的に使用されることになる。光明日報が伝えた。
肝硬変は深刻な肝臓病の1種であり、その早期診断と定量化は予防・治療にとって重要な意義を持つ。現在のところ、肝臓検査には主に肝臓に針を刺して組織を採取する肝生検という方法が採用されているが、この方法は痛みを伴うだけでなく、検査に時間がかかる、繰り返し検査できない、治療の効果が判断できないといった問題を抱えている。このため、臨床の現場では患者の体を傷つけずに精確な診断が可能な技術と設備が必要とされていた。
同検査器の開発成功により、肝線維症や肝硬変のハイリスクグループに対し、繰り返し検査を行うことが可能となった。例えばB型肝炎、脂肪肝、アルコール性肝疾患などの患者は、毎年1回又は複数回の検査を行うことができ、早期発見、早期診断、早期治療につながる。同検査器はまた、抗ウイルス・抗線維化薬の治療効果の評価、肝移植患者の術後の再検査などにも使用できる。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年2月20日