南極観測船「雪竜号」、赤道を通過し北半球に帰還
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中国第29次南極科学観測隊の隊員が乗る観測船「雪竜号」は3月31日、マカッサル海峡から赤道を通過し、北半球に戻った。新華網が伝えた。
雪竜号は赤道の穏やかな無風海域を進み、イルカとトビウオが水面から顔を出し、航海の伴となった。帰国を控え、雪竜号には隊員の喜びの気持ちがあふれている。雪竜号が2012年11月に赤道を越え南半球に入った際、多くの隊員は身の回り品を海中に投げ込み祈願をした。隊員らは今回、北半球に戻った際にも、身の回り品を海中に投げ込んだ。これは「行きも帰りも円満に」を意味する。
赤道付近は気温が高いため、雪竜号の船内の気温は50−60度に達した。しかし船員は持ち場で作業を続け、昼夜を分かたず船の航行を見守った。赤道付近の海域では海賊が出没することもあるため、雪竜号では対策としてパトロールを行った。
雪竜号は現在までに2万6000カイリ余りを航行している。雪竜号は4月7日頃に長江の河口で投錨し、入国手続を行い、4月9日に上海港に停泊する予定だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年4月2日