中国ウラン濃縮技術 100%国産化を実現
中国核工業集団公司は蘭州市のウラン濃縮工場で21日、「数十年間の開発を経て、中国核工業コア技術であるウラン濃縮技術が100%の国産化、実用化を実現した」と発表した。これは中国がロシアなどの少数の国に続き、ウラン濃縮技術を把握し実用化に成功した国になったことを意味する。光明日報が伝えた。
多くの原子炉は、2-5%のウラン235を含むウラン燃料を使用する必要がある。天然ウラン鉱石のうち、ウラン235の含有量は0.7%のみだ。そのため原子炉を稼働させるためには、ウラン235の含有量を増やさなければならない。天然ウランのウラン235の含有量を増やす作業を、ウラン濃縮と呼ぶ。中国が独自に開発したウラン濃縮技術は「ウラン濃縮遠心分離機技術」と呼ばれ、高速回転する遠心分離機によって生まれる強い遠心力を利用し、鉱石に含まれるウラン235とウラン238を分離させ、濃縮を実現する。
中国核工業集団公司は多くのコア技術の難関を突破し、さまざまな超高強材料の開発に成功した。またウラン濃縮工場に遠心分離機を取り付け、実用化を実現した。各種技術指標は、世界先進水準に達した。他にも遠心分離機の開発・製造、遠心分離プロジェクトの設計・建設・運行というウラン濃縮開発・産業体系を構築した。既存の技術水準と設備製造能力は、中国国内の原発発展の需要を完全に満たすことができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年6月25日