蛟竜号が海山区に到着 水深4000メートルでの試験を予定
有人潜水艇「蛟竜号」を載せた母船「向陽紅09」は2日間の航行を経て、26日午後5時頃に南中国海の海山作業区に到着し、試験的応用航行を継続した。具体的な潜水作業時間については、作業区の海の状況に応じて決定される。新華社が伝えた。
蛟竜号は海山区で、潜水艇の長基線測位システムの試験を実施し、引き続き科学者を乗せ潜水し、海底の実地観察・サンプリング収集・海底地形調査などを実施する。
蛟竜号の試験的応用航行の現場指揮部が26日夜に明らかにした情報によると、蛟竜号は27日に「蛟竜海山」(海山区の小型の死火山)で潜水を実施する予定で、初の潜水は依然として技術的潜水になる。潜水作業を実施する海底山には名称がなかったため、蛟竜号の初の試験的応用航行の現場指揮部、同行した科学者たちはこれを「蛟竜海山」と命名した。操縦士は中国船舶重工集団公司第702研究所の、蛟竜号の主任設計士である葉聡氏が担当し、中国科学院声学研究所の楊波氏、中国科学院瀋陽自動化研究所の劉開周氏が、潜水艇の設計師として潜水する。
27日の潜水には、主に次の任務が含まれる。(1)潜水艇の水深4000メートルにおける技術状態の確認。(2)測位システムの試験。(3)海底地形の測量。(4)海底の岩石のサンプリング。
今回の潜水の最大深度は約4000メートルに達し、水面から海底に潜水するまで約100分が必要となる。葉氏は、「海底に到達後、潜水艇は南に900メートル、東に300メートル、北に900メートル航行し、最後に西に300メートル航行することで『口』の字を描き、長基線測位システムの試験を行う。この作業が完了後、潜水艇は海底山に向かい、地形の測量やサンプリングの収集などを実施する」と説明した。
蛟竜号は海山区で潜水を4回、機動潜水を1回実施する。その後は科学者を乗せ潜水し、海底の実地観察・サンプリング収集・海底地形調査などを実施する。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年6月27日