○ライチを食べると呼気検査でアルコール成分が検出される理由は?
--糖分の多い果物は、発酵してアルコールが発生しやすいため。
「果殻網」の痩駝氏は、ライチとアルコールとの関係について、次の通り説明した。
ライチは大変甘く、糖分含有量が極めて高い果物だ。殻にはひびが入りやすく、割れるとすぐに発酵する。アルコールは発酵による産物のひとつであることから、殻が割れたライチに鼻を近づけるとお酒と同じ匂いがすることに気づく人も多いだろう。
サクランボ、ブドウ、ハミウリなどの果物は、緻密な外皮を持っているため、簡単には酵母菌が中に侵入することはない。したがって、ライチのように、食べた後すぐに呼気検査を受けるとアルコールが検出される、ということはない。だが、ライチも、あまり食べ過ぎない限りは、飲酒運転基準値を超えるケースは少ないだろう。
ライチを食べた後すぐに呼気検査を行うと、「飲酒運転」の判定が下される可能性がある。だが、ライチ摂取による血中アルコール濃度は、時間の経過とともに瞬く間に下がっていく。ライチを食べたあとうがいをすれば、検査でアルコールが検出されることはない。
浙江大学食品科学栄養学部の朱加進・副学部長も、次の通り指摘した。
ライチから発生するアルコール分は、量的には非常に少ない。食べた人が、呼吸をしたり話をしたりしている間に、アルコール分はすぐに蒸発する。よって、レイチを食べて体内に取り込まれたアルコール分が体内にとどまる時間はごくごく短い。一般的には、食後数分経てば、検査をしてもアルコールは検出されないだろう。ライチ以外には、ヤマモモや完熟バナナを食べた後も、飲酒運転検査でひっかかる可能性がある。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年6月20日