2014年6月20日  
 

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架線なし路面電車、南京に登場

人民網日本語版 2014年06月20日13:49
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蜘蛛の巣のように張り巡らされた架線、林立する電信柱は、従来型の路面電車が人々の生活にもたらした実写版「スパイダーマン」だ。現在の都市計画では電線の地中化が進んでいるが、蜘蛛の糸を失ったスパイダーマンは、これまで通り疾走することができるのだろうか?世界初の架線なし路面電車「麒麟」は、上海で開かれた2014年中国国際軌道交通展覧会で異彩を放った。科技日報が伝えた。

同製品は中国南車浦鎮公司が開発した、リチウム電池搭載の架線なし100%底床路面電車だ。同製品は伝統的な路面電車をベースとし、南京の都市環境と融合させた設計により誕生した。

電力を供給する架線を持たない麒麟は、どのように運行するのだろうか?技術者は、「電力供給方法にはリチウム電池を採用した。列車が駅に入ると、隠されたパンタグラフが1両目と5両目の屋根から突き出て、駅の架線から電力を受ける。乗客が乗り降りする30秒で充電を完了し、駅を離れる時にパンタグラフも自動で収められる。1駅の運行で3−6%の電力しか消費しないため、渋滞が発生した場合もバッテリー不足で停車することはない」と説明した。

駅と駅の間に架線がないため、都市の景観と人文的な環境を損ねることはない。またリチウム電池は適度な充電と使用(100%充電せず、使い切らない)により、使用寿命を10年に延長し、「グリーン・省エネ・環境保護」を実現した。

展示会に登場した5両編成の麒麟は、さながら地下鉄の縮小版のようで、グリーンとホワイトを基調とし、なめらかなフォルムを描いていた。車内の黄緑色の座席は、高い防火性能を持つ布で出来ており、安全かつ快適だ。乗客定員も300人と一般的な路線バスの4倍で、立ち乗り客を含めれば最大382人まで乗ることができる。

初の架線なし路面電車は、2014年南京ユースオリンピック期間に、平均時速23キロで運行する予定だ。その美しい外観で都市の風景に溶け込み、動く「シンボル」になることだろう。(編集YF)

「人民網日本語版」2014年6月20日

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