米誌フォーブス電子版の18日付報道によると、グローバル市場調査・コンサルティング大手の米JD.パワー アンド アソシエイツが実施した消費者調査の結果、日系車の初期品質は、この30年で初めて業界平均レベルを下回ったことが判明した。環球網が報じた。
この予想外の結果は、日本人の品質管理が甘いというより、他国のブランドが猛烈な勢いで品質向上を進めていることによる、と言えるだろう。現在、日系車の品質もやや改善が見られるが、他国のブランドほどのペースでは進んでいない。
韓国車の初期品質は、過去にない速さで向上しており、その上昇率は、他の国を引き離している。100台あたりの故障は90カ所で、2014年より11カ所減少した。欧州車は、この指標について、初めて日系車を追い抜いた。この指標で、日本車は米国と並んだのは、これは過去29年で2回目だ。調査対象となった日系車10ブランドのうち、進歩が見られたのは4ブランドにとどまった。
JD.パワー アンド アソシエイツ米国自動車品質部のレニー・ステファンズ副部長は、「これは、品質マップに顕著な変化が生じたことを示している。長年の間、日系車は、多くの人から、品質ではトップレベルだと認められていた。日本のメーカーは絶えず改善を続けているが、他国のブランド、特に韓国車は、それ以上に品質の向上を加速させている」と指摘した。
自動車業にとって、自動車に電子技術を搭載することは、故障の頻発に繋がる。消費者からのクレームのほとんどは、特定話者認識と携帯端末とブルートゥースとの対応など、車載エンタテイメントと車載ネットワークに関する問題に集中している。スマートフォンの登場に、消費者はITを駆使する上で大きな期待を寄せ、それが現実となっている。だが、自動車メーカーが、スマホと同じような成功を新車で実現することは、かなり難しい課題である。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年6月29日