中糧集団有限公司(COFCO)は今や世界レベルの食品会社であり、一連のデータからその勢いがうかがえる。資産は700億ドル(約8兆6604億円)以上、在庫量は3100万トン、年間加工量は8400万トン、通関地点での年間中継量は5300万トン。資産と関連機関は60数カ国・地域に分布し、業務の展開先は140数カ国・地域に上る。同集団の寧高寧董事長(会長)はこのほど取材に答える中で、同集団の「世界を買い、世界を売る」国際化戦略の実施について詳しく述べた。「人民日報」海外版が伝えた。
▽総合産業チェーン
同集団は中華人民共和国と同い年だ。創業から40年間の発展の道のりにおいて、同集団はずっと穀物・油脂・食品の輸出入業務を専門に手がける「対外貿易企業」だった。改革開放がスタートすると、実用化、市場化に向けた経営のモデル転換に着手した。
2009年には総合産業チェーンの構築戦略をうち出した。世界に広がる資産や営業のネットワークを通じ、世界の4分の1以上の人口の食卓と世界の農場とを緊密に結びつけるという戦略だ。世界各地の原料生産エリアに投資したほか、農家と直接協力関係を結び、農産品を調達するだけでなく、資金、管理、情報、技術、金融など全方位的な社会的サービスも提供した。
▽グローバル配置
同集団は14年に海外進出の歩みを加速させ、オランダの穀物大手ニデラと香港地区の来宝集団(ノーブルグループ)の買収に成功。買収完了後、同集団の国際事業量は国内事業量を上回り、真に国際化した大手食品会社となった。