韓国の「韓民族新聞」は中東呼吸器症候群(MERS)の影響を受け、韓国が中国人に向けて発行したビザの数は80%減少したと報道した。環球網が伝えた。
在中国韓国大使館の関係者は、韓国でのMERSの流行により、中国人を対象に発行するビザの数が普段の1/3から5/1に減少していると発表した。また、韓国でのMERSの爆発的流行後、より多くの中国人旅行客を呼び込み中韓両国の人的交流を回復させるため、大使館はたくさんの対策を議論したと述べた。
MERS発生前、韓国は一日約1万5千件のビザを発行していたが、現在、1日のビザ発行数は約3000~5000件とみられる。
HSBC投資銀行は最近発表した報告書によると、MERSの影響を受け、多くの中国人は極力韓国へ行くことを避けているという。報告書は、MERS感染の懸念により、6~8月の期間、韓国へ旅行に出かける中国人観光客は20%ほど減少した。反対に、日本へ旅行に出かける中国人観光客は同時期で80~140%増加する見込みだとしている。
アメリカ全国放送会社ビジネスチャンネル(CNBC)によれば、中国人観光客に最も人気のある国は韓国だったが、現在日本にとって代わられた。端午節の間、大部分の中国人観光客は日本への旅行を選んだ。
韓国観光公社は19日、6月1日以来、12万5100人の外国人観光客が韓国行きの計画をキャンセルし、その中で中国大陸部、香港地区、台湾地区などの中華圏が74.5%も占めていると発表した。(編集JK)
「人民網日本語版」2015年6月26日