最新のビッグデータによると、同作品は「夏休み映画」であるものの、主に21-30歳の若者に人気があり、全体の70%を占めている。一方、11-20歳は18%。どんな年齢層の人にも人気になっていることが分かる。86年に放送されたドラマ「西遊記」を見て育った世代の人々の脳裏には、一人で多くの敵を向こうに回して戦う英雄・孫悟空が大暴れしたり、西天に取経に行ったりする姿が焼き付いているだろう。子供のころの記憶が薄らいでいたとしても、帰って来た孫悟空を見ると、その記憶が鮮明に蘇ることだろう。 「大聖帰来」では、小説「西游記」に出てくる孫悟空のイメージが比較的忠実に表現されており、パロディをしたりすることはない。そのため、すっきりとした幸福感を見る人に与えてくれる。
同作品の田暁鵬監督は、「製作の過程で、孫悟空を強情で、悲惨なことなどさまざまなことが起きても、絶対に屈服せず、夢をあきらめない東洋式のヒーローにすることを考えていた。孫悟空は中国のスーパーヒーロー。ネットユーザーがこの映画に注目しているのは、中国のスーパーヒーローを切実に必要としているから」と語っている。
業界関係者は、「80年代生まれ、90年代生まれ、2000年代生まれの若者が成長するにつれ、アニメを視聴することを習慣にしているグループが拡大し、中国のアニメ市場は非常に大きくなっている。この市場の開拓は始まったばかり」との見方を示している。田監督は、「西游記之大聖帰来」はシリーズ作品で、パート2の枠組みは既に完成し、脚本を製作している段階と明らかにしている。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年7月15日
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