注目の夏休み映画「小時代4( Tiny Times 4.0)」が9日に、「栀子花開(Forever Young)」と「西游記之大聖帰来(Monkey King: Hero is Back)」が10日に、それぞれついに封切られた。うち、中国国産アニメ映画「西游記之大聖帰来」の興行収入は3日間で軽く1億元(約20億円)を超え、映画評価サイト・豆瓣では8.8ポイント(10ポイントが最高)を獲得。中国国産アニメ映画の歴史に新たな1ページを加えた。人民網が報じた。
中国のヒーロー孫悟空が帰って来た。1994年と95年には、「西遊記」をベースにしたアドベンチャー作品「チャイニーズ・オデッセイ」のパート1、2が大ヒットし、86年にはドラマ「西遊記」が大ヒット。孫悟空は10年ごとに筋斗雲(きんとうん)に乗って帰ってくるのだ。
「西游記之大聖帰来」では、五行山に閉じこめられ、500年修行した孫悟空が、江流児と呼ばれる三蔵法師の前世に封印を解かれる。そして、2人は、自分を取り戻す、冒険の旅に出る。
孫悟空のほか、ファンタジックに輝く霊山「終南山」、ミステリアスな雰囲気漂う寺院「懸空寺」、マーモットのような土地の神「土地公公」、巨石が並ぶ「五行山」、中国の地理書「山海経」から取った神獣「混沌」など、鮮明な東洋の要素が詰まった同作品に、中国のネットユーザーからは、「涙が出た」、「これこそが本当の孫悟空」など、中国国産アニメに対する熱い思いが込められたコメントが次々に寄せられている。