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湖南衛星テレビの司会者が自費9300万円で方言を保護する調査活動 

人民網日本語版 2015年07月15日08:11

湖南衛星テレビの司会者・汪涵は、「調査によると、世界では、6000種類の方言があるが、10日ごとに1種類の方言が消失している」と訴え、自費465万元(約9300万円)を投じて、湖南省の53カ所で方言を収集、研究する調査「響応」プロジェクトを始めた。5-10年かかる同調査では、録音、録画、文書などの方法で方言に関する資料を保存し、データベースで整理。最終的な調査結果を湖南省博物館に贈呈する。「100年後に博物館を訪れた人に、現代の高齢者が話す方言を聞いてもらいたい」。中国新聞網が報じた。

汪涵は取材に対して、「私達の生活に身近な方言が、驚く速度で消失している」と指摘し、「響応」というプロジェクトの名称について、「故郷の言葉こそが最も心に響くという意味が込められている。多くの人がこの調査に参加し、方言の保護に協力してくれることを願っている」と話した。

汪涵によると、「一番おもしろくて、一番難しいのがフィールドワーク。調査グループと一緒に農村や山間部に行き、方言を話す人を探す。そして、いくつかの言葉を読んでもらい、音声やビデオ、画像をデータベースに保存する。また、相応のデータベース『湖南方言有声コーパス』を構築する。読んでもらう人には、現地で生活している期間や家庭の言語環境などの面で、高い基準があり、事前に発音のテストもする」。

「これは長期にわたる調査で、頑張って続けることが大事。息子がもう少し大きくなったら、フィールドワークに連れて行って、文化の根がどこにあるか教えたい」と汪涵。(編集KN)

「人民網日本語版」2015年7月15日

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