統計データによると、8月の銀行直物・先物為替決済・取引増加額は900億ドル(約11兆円)以上、法人・個人の銀行を通じたクロスボーダー外貨流出増加額は700億ドル(約8兆4千億円)以上、8月末時点における金融機関外貨預金残高は6674億ドル(約80兆円)に、それぞれ増加した。これは、「蔵匯于民(企業・個人の外貨保有高を増やす政策)」の足並みが加速している現れで、外貨準備高が、国家という大きな池から、数多くの企業・個人の小さな池に分散していることを示している。国家の外貨資産は、全体的に分散化・多様化の傾向を呈しており、外貨資金の市場化配置という改革の方向にも合致している。
全体的に見て、クロスボーダー資金流動はこのところ変動しているものの、常軌を逸脱するほどの動きは見られない。最近のモニタリング結果から、銀行の為替取引であれ、銀行の外貨送金であれ、明らかに縮小傾向にあり、市場のムードは現状復帰の方向向かっている。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年9月18日