中国の改革開放以来、中国と西側との関係は欧州で成果を収めた。中英関係はとりわけ注目される。現在中英両国は頻繁に働きかけ合い、互恵・ウィンウィンを図り、協力の「黄金時代」を迎えている。中国と西側との関係、世界各国間の関係に対して、中英関係は先導的役割、模範的意義を強めている。(文:王義桅・中国人民大学国家発展戦略研究院研究員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
第1に、相互補完的であり、経済・貿易協力の新たな潜在力を深く掘り起こしている。近年英国は中国経済のモデル転換と改革の全面的深化および「1ベルト、1ロード」建設、人民元の国際化などのチャンスをしっかりと捉え、医療・健康、クリエイティブ産業、金融サービス業などの分野で力を入れ、勢いに乗り、中国からの投資を独仏伊三カ国の合計も上回り最も多く呼び込む西側の国となり、インフラのアップグレードを加速している。もちろん、中国の「1ベルト、1ロード」戦略構想も英国のチャンスをしっかりと捉え、資金調達、国民感情などの面で英国の潜在力を掘り起こす必要がある。競争に注目するのではなくチャンスに目を向けたからこそ、一部の先進国が中国経済を悲観視する中で英国の指導者は中国経済を支え、良好な模範的、先導的役割を果たしている。特に今年3月にはアジアインフラ投資銀行に参加し、国際金融秩序の変革をリードした。
第2に、協力的であり、東西の相互参考の新局面を切り開いている。中国・欧州文化ハイレベルフォーラムの欧州側会長は先日、次のように指摘した。18世紀の「中国ブーム」期間、欧州は中国と対等なパートナーシップを構築する歴史的チャンスを逃した。今また逃すわけにはいかない。啓蒙運動期間は東洋の学問が西洋に流入し、アヘン戦争以降は西洋の学問が東洋に流入し、さらに改革開放後は西洋の学問が再び東洋に流入した。今では改革2.0バージョンが東西の相互参考、さらには南北相互参考の新たな歴史的時期を迎えている。かつて世界的帝国であった英国は対中関係の発展において西側における指導的役割を一貫して発揮している。キャメロン首相は近年繰り返し、西側世界における最も積極的な対中協力者となる意向を表明し、中英関係は黄金の協力期に入りつつあるとしている。東西文明の重要な代表である中国と英国の文明パートナーシップは東西の相互参考を深めている。