ここ数日、日本メディアとタイメディアが中国人観光客に「集中攻撃」を浴びせた。日本メディアの報道によると、テレビ局記者が浅草と富士山の二大観光名所で取材を行ったところ、富士山では中国人観光客が写真撮影のために樹木に登ったり、禁煙エリアでタバコを吸ったりポイ捨てをしたりといった光景が見られ、また、ある中国人女性は富士山の火山岩も持ち帰ろうとした。一方タイメディアは、中国人観光客が大挙してチェンマイ大学を訪れ、交通ルールを守らず、礼儀もなく、大声で話をし、ゴミを捨てたり痰を吐いたりしているとマナー違反を伝えた。法制晩報が伝えた。
中国人観光客のこうした現象は、報道されるたびに恥をかかされる思いだが、同様のニュースはここ数年増加の一途を辿り、少数のマナー違反がために「中国人観光客」全体のイメージまで損なう結果を招いている。マナーを守っている方からすれば濡れ衣を着せられたようなもので、中国人観光客は世界各地の観光スポットに貢献しているにも関わらず、煙たがられる存在となってしまった。半月後には国慶節(建国記念日、10月1日)の連休が待っており、またも多くの中国人観光客が世界各地に押し寄せるわけだが、「マナーが悪い」というレッテルを貼られてしまっては、せっかくの旅行も不愉快に終わってしまう。
マナーが悪いというが、場合によってはその国の習慣や作法を知らないがゆえのこともある。例えば、東南アジアには左側通行の国があるが、現地でバイクをレンタルした旅行者がうっかり右側を走行してしまったという場合や、現地の習慣を知らないがためにレストランでの服装、話し声、食べ方が現地人のタブーに触れてしまうというような場合だ。そのため、渡航前に関連の注意事項をしっかり心得ておくことが非常に大切になる。