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9月の外貨準備高432億ドル減少 5カ月連続減

人民網日本語版 2015年10月19日16:27

中国人民銀行(中央銀行)がこのほど発表した最新のデータによると、9月の外貨準備高は前月比432億6千万ドル(1ドルは約119.3円)減少して3兆5100億ドルになり、外貨準備高は5カ月連続で減少した。人民日報が伝えた。

▽資産の目減りが外貨準備高減少の原因 十分に注意を

人々の印象では、外貨準備高は年々増加するのがほぼ常態になっている。ここ数年をみても、2012年は3兆3100億ドル、13年は3兆8200億ドル、14年は3兆8400億ドルと増加した。だが14年第3四半期(7-9月)に減少に転じ、減少幅も拡大し、今年8月には939億ドル減少という歴史的な減少幅を記録した。

統計によると、今年9月末時点の外貨準備高は3兆5141億ドルだった。14年6月末は過去最高の3兆9932億ドルで、1年ほどの間に4791億ドル減少したことになる。

外貨準備高が減少したのはなぜか。全体としていえることは、外貨準備の変動はさまざまな要因が総合的に作用しあった結果だということだ。外貨準備の規模の変動に影響する要因には、外国為替市場における人民銀の操作もあれば、外貨準備投資資産の価格変動もある。これと同時に米ドルが外貨準備の基準通貨となっているため、他の通貨の米ドルに対するレートの変動により外貨準備の規模も変化することになる。

中国金融先物取引所の趙慶明チーフマクロ研究員は、「外貨準備の減少は主に国際収支の赤字が原因であり、それから人民元切り下げや米ドルの利上げへの期待などに影響されて一連の海外資産が戻り始め、一部の資産が国外に流出するようになったことがある。また外貨準備高の減少は他の国内の市場主体が保有する外貨資産の増加の影響も受けている。これには個人の外貨保有の意欲の高まりの影響もある」と分析する。


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