中国外交部(外務省)は13日、習近平国家主席が10月19~23日に英国を公式訪問することを正式に発表した。中英双方は今回の訪問を強く重視し、緊密な協力を通じて訪問の申し分のない成功を確保するとともに、これによって中英関係の「黄金時代」を切り開くべく尽力している。(文:蘇暁暉・中国国際問題研究院国際戦略研究所副所長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
「黄金時代」という表現は、すでに中英の共通認識となっている。早くも今年2月、英国のキャメロン首相は中国の旧正月にあたっての祝辞で、2015年を中英関係の「黄金年」と位置づけた。その後キャメロン首相は、今後5年間で中英関係の「黄金時代」を築くことも提唱した。9月にオズボーン英財務相は第7回中英経済・財政・金融対話で、両国が手を携えて「黄金の10年」を築くことを呼びかけた。英側の提唱に中国側は前向きに応じた。
2015年は名実ともに「黄金時代」の始まりだ。
中英の政治面の働きかけ合いは新たな高みに達した。双方はすでに戦略対話、経済・財政・金融対話、ハイレベル人的・文化交流など様々な交流制度を構築した。2015年に両国はこうした規定の取り組みを達成し、複数の成果を挙げ、いくつかのブレークスルーも遂げた。英国のウィリアム王子が3月に訪中し、英国首相の特使が9月に中国抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利70周年記念行事に出席した。中国の国家主席による英国公式訪問は10年ぶりであり、中英関係の将来の発展にとって歴史的意義を持つ。