安心かつ快適な暮らし。これは人々の永遠の目標だ。屋内環境のほか、住宅の所在地、団地内の緑化といった外部の居住環境も健康と密接に関連しており、人の寿命に影響を及ぼすほどだ。生命時報が伝えた。
公園のそばで暮らせば、心穏やかになる。日本の研究者によると、公園の近くは緑が多く、空気がきれいで、騒音が少なく、湿度も適している。公園のそばで暮らせば、常に「森林浴」を楽しみ、身体の副交感神経を改善し、血圧を下げることができる。また常に緑を感じることで、人体の免疫系を強化し、感染を防止できる。
水辺で暮らす人はストレスが少ない。欧州環境・健康センターの研究結果によると、海沿いで暮らす人は、内陸部の人よりも健康的であることが多い。気持ちが塞ぎがちになった時に、海辺を散歩し波の音を聞くと、自然の「神秘」を感じ、心身がリラックスし、ストレス解消に繋がるという。また水の流れに接することで脳が大量のドーパミンを分泌し、ストレスを和らげ、脳をリラックスさせる。
勤務先の近くで暮らすことで、慢性疾患を防ぐことができる。米ワシントン・ポストに掲載された研究結果によると、勤務先から遠くで暮らすと、慢性疾患の罹患率が大幅に上昇する。これは勤務先が遠すぎ、朝食を食べる時間を確保できず、夕食が最も重要な食事になりがちだからだ。夕飯を食べ終えるともう時間が遅く、運動する間もなく床についてしまい、肥満になる。このような生活を続ければ、慢性疾患になるのも無理は無い。
空港や鉄道から離れて暮らせば、肥満になりにくい。スウェーデン・ストックホルムのカロリンスカ研究所の研究結果によると、空港の騒音は人体のストレスホルモンを刺激し、ウエストを太くする。同研究は空港付近で暮らす5156人の住民を被験者とした。その結果、騒音が5デシベル上がるごとに、被験者のウエストが平均で1.5センチ太くなった。
標高の高い場所で暮らすと、スリムになりやすい。スペインの研究結果によると、標高124メートルで暮らす人と比べ、標高456メートル以上で暮らす人は肥満率が13%低いという。標高が高いと空気中の酸素が薄くなる。この酸素が薄いという感覚は空腹感を抑える。食べ物を口にしたくなくなるため、体重が抑えられる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年11月12日