では、現地の住民はどのように極寒をしのいでいるのだろう。また、普段はどんな暮らしをしているのだろう?まず、暖を取るための最も一般的な方法は「火壁」と呼ばれる、内部を伝わる煙の熱で暖を取るようになっている壁だ。「火壁」は中が空洞になっていて、石炭ストーブを燃やすと、壁が温かくなり、家全体が温まる仕組みになっている。
「火壁」の近くで、温度を測定して見ると、約75℃を指し、天井でも21-22℃を指した。そして、零下40℃の寒さでも、室内の温度は20℃以上あった。室内と屋外の差が60℃ほどということになる。
根河市は、大興安嶺山脈の北に位置し、標高は平均1000メートル以上。そのため、冬は厳しい寒さとなり、1年のうち8カ月は暖を取る必要がある。そして、「冷極村」と呼ばれ、現地の人は、夏の7、8月になると、室内の温度が下がると同時に、湿気対策として朝晩に「火壁」を温める。10月になると「火壁」を本格的に温めるようになる。
「人民網日本語版」2016年1月25日