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余華の「兄弟」が舞台劇に 日本の役者が中国の物語を熱演

人民網日本語版 2016年04月05日15:12

舞台劇「兄弟」のパンフレット

舞台劇にリメイクされた余華氏の「兄弟」が3月30日夜、日本で上演された。余氏本人も日本に渡り、観客と共に作品を鑑賞し、その後ステージで感想を述べた。中国新聞網が伝えた。

「兄弟」は江南地域(上海市、江蘇省、浙江省などの長江下流域の南岸地域)の小さな都市で暮らす李光頭と宋鋼の物語を描いている。上演終了後、余氏はステージへと上がり、同時通訳のない中だったが、演技を見て「日本語が分かった気がした」とユーモアを交えて挨拶し、あの分厚い作品が舞台で完璧に演出されたことへの驚きを語った。

余氏は「リメイク作品は大成功だと思う。シーンからシーンへの移行が非常に巧妙で、原作の省略部分を感じさせないスムーズな構成になっている。舞台では表現が難しいと思われるシーンも日本の役者によって大胆に演じられていることに驚いた」と感想を述べた。また、監督や役者らに対し、「舞台という形式で中国の小説を表現してくれたこと」への感謝の意を述べた。

その後、余氏は観客向けに「許三観売血記」、「第七天」、「十個詞滙里的中国」といった書籍を含む日本語版作品のサイン会を開催した。余氏と訪れた日本人客は言葉こそ通じないものの、会場は活気に溢れていた。多くの日本人読者が舞台を観る以前は余華という名を知らなかったものの、舞台を通じて余氏の作品に興味を抱いただけでなく、中国にも関心を持つようになった。会場には中には中国人読者の姿も見られた。余氏は熱心に一人一人の名前、自身のサインと日付を記していた。

同小説は2014年11月にも「劇団東演」によって舞台化されている。今回の公演は4月3日まで続くという。(編集MI)

「人民網日本語版」2016年4月5日

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