フィリピン軍は4日、フィリピンとアメリカの2016年度「バリカタン」合同軍事演習を同日午前に開始すると発表した。新華社が伝えた。
フィリピン軍によると、米軍側は4900余人、フィリピン側は約3700人が参加し、オーストラリアからも80余人参加したという。日本はオブザーバーとして80余人を派遣し演習を見学した。
今回の演習では、米軍は初めてフィリピン中部のパラワン島に「高機動ロケット砲システム(ハイマース)」を配備して行われた。利便性と機動性の高いシステムで、C-130輸送機で直接空輸が可能で、力強い火力を提供して敵の防空を圧制して敵の装備や兵力を破壊することができる。また、フィリピン側は韓国から購入したFA-50戦闘機も初めて導入した。
一部のフィリピン国民は今回の演習に不満を示している。労働組合センター「五月一日運動」は、「米国とフィリピン政府の政治宣伝と異なり、『バリカタン』はフィリピンの主権を維持する目的ではなく、米国の地縁政治的利益の維持と軍事力維持が目的だ」とする批判声明を発表した。(編集MI)
「人民網日本語版」2016年4月5日