ドイツの有名スポーツブランド・アディダスは来年より、ロボットが生産するシューズの販売を開始する。価格はアジアのOEM工場による製品と同等。新華網が英ガーディアン紙の記事を引用し、伝えた。
ヘルベルト・ハイナーCEOはドイツ南部アンスバハの新工場「スピードファクトリー」を公開した。建設中の工場の敷地面積は4600平方メートルで、シューズ生産の自動化を実現し生産効率を高める。工場は今年第3四半期に約500足を試験的に出荷し、来年より量産化を開始する。
アディダスは20数年前、ドイツ本土でのシューズ生産を終了し、工場をアジアに移転した。アディダスはアジアで約100万人の労働者を雇用しているが、生産コストが高騰している。同社は2015年に3億100万足のシューズを生産し、うち大部分がアジアのOEM工場で生産された。同社は2020年の生産目標を達成するため、毎年3000万足以上の増産を実現しなければならない。
ハイナーCEOは、「当社は来年、米国で2つ目のスピードファクトリーを建設する計画を立てており、英国とフランスでの工場建設も検討している。しかしロボット工場が、直ちにアジアのOEM工場の代わりになることはない」と述べた。同社の技術担当者も、「当社は完全な自動化を目標としていない」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年5月30日