2016年5月5日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪ツイッターFBLINE微信RSS
人民網日本語版>>科学技術

「成都製」のロボット、来年の大学受験に参加へ

【中日対訳】

人民網日本語版 2016年05月05日14:08

2017年度の文系大学受験生は、特殊なライバル「受験ロボ」を迎えようとしている。このロボットは3つの独立した人工知能プログラムを持ち、数学・国語・文系総合に対応する。研究チームは完全に閉鎖された環境で、試験監督官と証人の立ち会いの下、このロボットに全国文系受験生と同時に受験させ、合格させるという目標を立てている。科技日報が伝えた。

清華大学蘇州汽車研究院ビッグデータセンター長の林輝氏は、「期待を集めるこのロボットにはまだ愛称がなく、対外的には受験ロボと呼んでいる。国家863計画の支援プロジェクトである同ロボットは、人工知能、手書き認証、自然言語理解、ビッグデータ処理、スマートハードなど40以上の独自の知的財産権を有する」と話した。

このロボットはどのように受験するのだろうか?林氏によると、職員が各科目の試験前に受験ロボ、つまり人工知能プログラムを入力されたサーバーをプリンターと連結させる。試験開始のベルが鳴ると、職員が問題の電子版を人工知能プログラムに入力する。この時ロボットは完全に外部のネットワークから切り離されており、自身の人工知能プログラムで問題を読み、考え、答案を入力する。最後に答案をプリンターで印刷して提出だ。

数学は技術的に成熟しているが、国語と文系総合は主観的な問題が含まれるため、人工知能にとって一定の難易度が存在する。特に感情や意識などは、受験ロボにとって極めて難しい問題だ。受験ロボは、どのように対応するのだろうか?林氏によると、国内外の「ロボットによる執筆」技術は日増しに成熟している。米シリコンバレーには、「経済ニュースの自動報道」というプロジェクトがある。まずロボットに幾つかの情報キーワードを与える。ロボットは典型的な経済ニュースの文体を使って総合的に報道し、ロボットが書いた原稿だとは感じさせない。

国語の作文の採点基準では、斬新さや深みはあまり重視されない。ロボットは問題を読み取り、キーワードを分析し作文を書けば、文章の構造や内容に影響が生じることはない。ただ感情表現が不足するだけで、大幅に点数を引かれることはない。(編集YF)

「人民網日本語版」2016年5月5日

関連記事

コメント

最新コメント